これからジェネリック医薬品を始める人のために知っておきたい8つのポイント

自分が服用している薬にジェネリックがあることを知っている人はどのくらいいるでしょうか?
また知っていたとしても「切り替えるのが怖い」とか「医師が勧めてくれない」などさまざまな理由で躊躇している人もいるのではないでしょうか!?
ジェネリックの真実を知っていれば、自分から医師に相談もできますし、自分で購入することもできます。
今回の記事では、ジェネリック医薬品の探し方・実態や入手方法などについて解説しようと思います。
この記事の目次
なぜジェネリック医薬品は安い
今まで存在せず先に世に発売された薬を先発医薬品といいます。
これに対し、特許期間が切れた後に同じ成分で作った薬をジェネリック医薬品または後発医薬品といいます。
なぜジェネリック医薬品は、先発医薬品にくらべて安いのでしょうか?
通常、製薬会社は、新薬を開発するのに長い時間とコストをかけて研究・開発します。
一般にひとつの薬を開発するのに何百億円という規模の費用がかかります。
そのため新薬を開発すれば、特許が与えられ、特許期間中は独占的に製造・販売する権利があります。
開発に投じた資金を回収するためにも当然、薬代は高くなります。
しかしこの特許期間が終われば、他の医薬品メーカーでも同じ成分の薬を製造・販売することができます。
当然、開発コストが抑えられるので新薬の3割~6割ほど安い価格で販売することができるのです。
ジェネリック医薬品はネットでも購入できます。
ジェネリック医薬品販売サイトで人気なのがオオサカ堂。
ジェネリック医薬品は本当に効くの!?
新薬は、臨床試験を含めさまざまな試験を繰り返し、開発・販売されます。
特に市場に出て久しい先発医薬品は、その成分の有効性や安全性は確認されています。
一方、ジェネリック医薬品は、新薬の有効性や安全性が確認された薬を元に開発されていますので理論的には、効果もまったく同じということになります。
使われる有効成分・1錠当たりの量・使い方も同じ。
新薬同様、厳しい規制を守って開発されるため品質管理も徹底確認されていますので治療効果もほぼ同じと考えられます。
ただ、ある協会では、ジェネリックの効能にはばらつきがあると発言しています。
中には、効果が不安定で使用が推奨されていないものが存在するということのようです。
医師と相談して効くものを選ぶようにと推奨する団体もあります。
その理由のひとつに使っている成分・量は同じだけれど添加物などが違うこと。
ジェネリック医薬品の承認審査においては、添加剤の成分や配合量が先発医薬品と異なっていても試験をクリアすれば、先発医薬品と同等の安全性と有効性が担保されるとされています。
個人差がありますが、添加物によってアレルギー症状を起こす人もいます。
アメリカでは、ジェネリックは先発品と別の薬と認識されるほどになっています。
ジェネリックが広まらない理由
ジェネリック医薬品の存在はテレビCMの助けもあり徐々に浸透しています。
ただ実際の普及率は欧米諸国と比較しても進んでいません。
安くて効果が同じなのに広まらないのはなぜでしょう!?
広まらない理由はさまざまあります。
まず、医師や薬剤師にとってそれぞれのジェネリック医薬品の情報が少ないことで処方をためらっていること。
効果・副作用・安全性などが不足しているので処方しようとしないのです。
通常、医師や薬剤師は薬を持ってきてくれる製薬企業の営業担当者や医薬品卸売会社の担当者から薬に関する情報を得ています。
担当者は先発薬の情報は豊富ですが、ジェネリックに関する情報は少ないため。
特に先発医薬品製造会社の担当者は自社の売上に響くのでジェネリックの情報を積極的に提供しません。
そして薬を使用する患者にとっても今まで効果を感じていた先発薬があるのに効果が出る保証がないジェネリックに切り替えようと思わない人がいるのは事実。
同様の効果が得られなかったり、別の副作用が現れたりとマイナス事象が起こることも。
ジェネリック=粗悪品と捉えている人もいるのも広まらない要因です。
ジェネリックが普及しないのは、医療従事者も含め、患者があまり必要としていないこと。
また患者がジェネリックを希望しても薬局に在庫がなく、あきらめざるを得ないケースが少なくありません。
薬局側も価格が安い後発薬を敬遠し、説明の手間や在庫コストを嫌う傾向がある分析されます。
ただ年々、普及率は上昇していてジェネリック医薬品の普及が進むと予想されています。
ジェネリック医薬品のメリット・デメリット
ジェネリック医薬品を使う最大のメリットは、患者個人の出費が少なくてすむこと。
特に長期に渡って服用する人にとっては経済的メリットは大きいでしょう。
また、国にとって患者がジェネリックを使えば、医療費削にもつながります。
国の医療保険財政の改善になります。
さらにジェネリック医薬品が低価格であることは、先発医薬品の価格が不当に高額になることを防ぎ、価格の適正化を促進することにも貢献しています。
デメリットとして「薬が効きすぎる」または「効果が出にくい」、「副作用の出方に違いが出る」などといった差が生じることがあるということです。
ジェネリックは先発医薬品と成分は同じでも製剤や製法が違うので薬の作用に差が出るリスクがあります。
ジェネリックがあるかどうか調べ方
自分が使っている薬にジェネリックがあるかどうかは、医師や薬剤師に聞くかネットで調べることができます。
ジェネリックガイド
医薬品名や五十音順で検索可。
かんじゃさんの薬箱
薬名で検索
上記は何れも国内で承認されているジェネリック薬のみ検索可。
国内で承認されていない海外のジェネリック医薬も多数あります。
これらを調べるにはグーグルで「商品名+ジェネリック」で検索するかオオサカ堂のような個人輸入代行のサイトで検索すれば、見つけることができるでしょう。
ジェネリック医薬品の入手方法
一般に薬の入手には医師の処方箋が必要です。
もし服用中の薬にジェネリックがあれば、まず、かかりつけの医師に相談してみましょう。
最近は病院でも薬名ではなく成分名の処方箋を書いてくれるところもあります。
その場合、調剤薬局で先発薬かジェネリックを選ぶことができます。
もしその病院からの処方が不可能であれば、別の病院に電話で聞いてみるとよいでしょう。
オオサカ堂など個人輸入代行のサイトではジャンルによって処方箋がなくても海外のジェネリック医薬品を入手できます。
まだ存在しないジェネリック医薬品はいつ発売される
先発医薬品の再審査期間および特許期間経過後に発売されるのが一般的。
特許には、物質特許、製法特許、製剤特許、用途特許などがありそれぞれ特許期間が違うことがあります。
物質の特許期間は20~25年。
再審査期間とは新薬が発売された後の一定の期間(6~10年)
後発医薬品会社は特許が切れる2~3年前から後発薬の試験を始め、特許終了直後に発売を目指します。
ジェネリック医薬品を作るかどうかは製薬会社次第なので需要が少なかったり、元々安い薬は特許終了後でも作られないこともあります。
日本の医療費削減につながる
ジェネリック医薬品の薬価が安いことで結果的に国の医療費の削減につながります。
切り替えられる薬をすべてジェネリック医薬品にして試算すると年間約1兆円以上を節減できるといいます。
国の方針としてもジェネリック医薬品の使用を推進しています。
個人の出費も減るし、国にも貢献できるということになります。